濁った僕を抱きしめて

このカレーを、また明日ちゃんと食べられるのだろうか。


ふたりでこうして並んで、手を合わせることは出来るのだろうか。


ネガティブなことは考えないと思ったはずなのに、今日の昼に謎の視線がわたしを貫いたからかどうにも不安だった。


「……拓海くん、明日も一緒にいられますよね」
「そりゃそうでしょ。そんな明日急に死なないよ」


どうしてだろう。
そう言う拓海くんが、消えてしまいそうに儚く見えた。


消えないで。
死なないで。


わたしの隣から離れないでいて。


そう思って拓海くんの腕を掴んだ。
拓海くんは少し驚いていたけど、何かを言いたげなわたしの顔を見ると手を繋いでくれた。


そのまま引き寄せられて、拓海くんに抱きしめられる。


こんなにも息遣いを感じるのに、鼓動を感じるのに、どうしてか身に纏っている雰囲気だけが違う。


いなくならないで。
お願いします、神様。