濁った僕を抱きしめて

「そろそろ終わりにしましょ。ご飯作らなきゃ」
「えー、俺もっとやってたいんだけど」
「じゃあ拓海くん一人でやっててください」


わたしはコントローラーをテーブルに置いて料理の準備を始めた。


拓海くんはひとりでゲームをやっているけど、表情はつまらなそうに動かないまま。


やがてコントローラーを置いて、わたしがいるキッチンの方へとやって来る。


「やっぱやだ。璃恋とやるから楽しいんだよ」


そう言って拓海くんも一緒にご飯を作り始めた。


この前の一軒家より少し狭いキッチンだけど、ふたりが並べないほどでは無い。
ふたりでせっせと手を動かしてカレーを作った。


お皿に盛って拓海くんに渡す。
拓海くんがテーブルに置いて、ふたりで手を合わせた。


楽しく話しながら盛った分を食べきって、拓海くんはおかわりまでした。


残りの分はそのまま置いておく。
カレーは一日経ってから本気を出すというし、また明日温めて食べれば美味しいから。


ふと、嫌な考えが頭をよぎった。