濁った僕を抱きしめて

今日は久しぶりにゲームでもしようかと言っていたのだ。


拓海くんがコントローラーを出してひとつわたしに渡してくれた。
ゲームを起動させてコントローラーを握る。


まずはカーレースゲーム。
これはわたしの方が得意で、今日も余裕で勝った。


数レースのうちは拓海くんも勝とうと頑張るのだけれど、少しすると拓海くんは諦めて不機嫌になる。

そうするとこのゲームを辞める以外に道が無くなる。


「なんで璃恋に勝てないんだろうな。俺も少しは成長したと思うよ?」

「才能が違うんですよ才能が」


次は拓海くんが得意なパズルゲーム。
これは逆にわたしが全く勝てないから、今度はわたしが不機嫌になる。


拓海くんがそれを見兼ねてゲームを変えてくれた。


毎回拓海くんが不機嫌になって、その後わたしが不機嫌になった、やっとふたりとも楽しめるゲームになるまでがセット。


熱中してゲームを続けていると、いつしか日が落ちていた。