濁った僕を抱きしめて

拓海くんがお風呂の掃除をしてくれるから、わたしはリビングに掃除機をかけることにした。


窓を開けて換気をする。


この掃除の時特有の、新しい空気が入ってくる感覚が好きだ。
窓を開けているからどこか肌寒いけど、それと共に言葉では言い難いような、澄み切った空気が入ってくる気がする。


掃除機をリビングにかけ終えて、廊下にもかけていく。
拓海くんが何やら大声を出していたけど、毎回そうなので気にしないでおこう。


階段までリビングからは届かないから、コンセントを挿し直して階段にもかけていく。
一度こうやっていたら落ちそうになったので注意しながら。


最後に二階をかけて掃除は終了。


下に降りると拓海くんもちょうどお風呂掃除が終わったみたいだった。


「璃恋見てー、服濡れた」


全くもって自慢気に言うようなことではない。
確認すると着ているスウェットに決して小さいとは言えないシミが出来ていた。