濁った僕を抱きしめて

砂糖もミルクも入れない、ブラックコーヒー。
わたしには苦すぎるけれど、拓海くんにはちょうど良いらしい。


はい、とコップを渡すと拓海くんはコーヒーを飲んだ。
それを大事そうに両手で持って、ゆっくりゆっくり飲む。


拓海くんは猫舌だからあまり熱くないようにしているのだけれど、飲んで熱そうな顔をした。
息を吹きかけて冷ます。


毎日こんな行動を拓海くんはしている。
冷まさないで飲んだら熱いって、いい加減学ばないのだろうか。


今日の朝ご飯も昨日と同じパンだ。
この後買い出しに行く予定だから、今日の昼と夜は拓海くんの好きな物にでもしよう。


わたしはカフェオレを作ってテーブルに置いた。
ふたりで並んでパンを食べる。


昨日の夜も食べた味だし、もう何回も食べているけどなぜか飽きない。
誰と食べるかが大事、ってこういうことなんだろうか。


朝ご飯を食べた後は歯磨きをして、それぞれ分担している家事をする。