濁った僕を抱きしめて

次第に面白さも薄れていって、笑えなくなってきたところで拓海くんがテレビの電源を落とした。


「もう寝ましょうか」

「そうだね、あー眠い」

「じゃあもっと早く寝ればよかったじゃないですか」

「テレビが面白いのが悪い」


寝室は二階にあって、大きなベッドがひとつ。
この家を買った時はひとりだったからひとつでいいと思ったらしい。
それにしても大きすぎるとは思う。
だってふたり並んでもまだまだ入れそうだ。


ベッドに乗ると音を立てて軋んだ。
マットレスがわたしの身体を包み込む。


身体を蝕んでいた不安は、いつしか消え去っていた。