濁った僕を抱きしめて

「璃恋も風呂入ってきな。わりと広いよ」

「本当ですか?じゃあ入ってきます。警察が来たら守ってくださいね、わたし裸なんて」

「それは任せて」


ネタにしちゃいけないのかもしれないけど、こうやってジョークにして笑うことも出来るようになった。


拓海くんが言った通りお風呂は思ったよりも広くて、一日の疲れが溶けていくみたいだった。


上がると拓海くんがテレビを見て笑っていた。


いつもテレビはあまり見ていなかった。
何より拓海くんのニュースが目に入ると嫌だし、面白いと思えるものがなかったから。


だからこそこうやってテレビを見て笑っている拓海くんを見るのは新鮮だった。


「璃恋おかえり。はー、これ面白い」

「珍しいですね、拓海くんがこんなに笑うなんて。なんて番組ですか?」


拓海くんが番組名を教えてくれた。
わたしも元々テレビを大して見ていなかったからその番組名に聞き馴染みはなかったけど、拓海くんが面白いと言うなら面白いだろう。