濁った僕を抱きしめて

何故かあった皿を出し、持ってきたふたつのコップにお茶を注いだ。


「いやー、ほんと人生って波乱万丈だね」

「何ですか、酔ってます?」

「いや酔ってない酔ってない」

「拓海くん酔うと自分語りするタイプですから、気をつけてくださいね」

「何に気をつけるの?」

「失言とかしないようにってことです。今の時代ネットでなんでも燃えますから」


うえっと拓海くんは顔を顰めた。
あまりSNSには慣れていないらしく、携帯には入っているものの使わなさすぎて無効になっている。


「よし、風呂入ってもう寝よう。今日は疲れた」
「わたしも同意です。本当に疲れた」


そう言う拓海くんの顔はどこか楽しそうで、それを見ると私もなんだか笑顔になってくる。


拓海くんが風呂場へと入っていくのを見送って、皿やコップの後片付けをした。
終わらせてゆっくりしていれば、タオルを首にかけた拓海くんが戻ってくる。