濁った僕を抱きしめて

そう言ったって拓海くんはわたしを殺すことはしないんだろう。


ほんと、どこまでも優しい人だ。


止まっていた車が動き出して、どんどんスピードを上げていく。


目が潤んで何かがあふれそうになる。


わたしは窓を開けた。
砂なのか何なのか分からないけど、細かい何かが目に入ったような気がした。


悲しいから、怖いから泣いてるわけじゃない。


何かが目に入って、目が痛いから泣いているんだ。


ゴシゴシと目を擦りながら、これから向かう景色を見つめた。