濁った僕を抱きしめて

笑いながら野菜コーナーを見て回っていく。
じゃがいもと玉ねぎが安い。カレーにでもしようか。


「拓海くん、カレーでもいいですか?」
「余裕。めっちゃ好きなんだけど」


なら決定だ。
じゃがいも、玉ねぎ、豚肉。
人参を手に取った時、拓海くんは顔をしかめた。


「……人参入れるの?」
「嫌ですか?」
「……嫌です」


考えた末に人参をカートに入れた。
たらたらと後ろから文句が聞こえてくるけど、「入らないようにします」と言ったら収まった。
なんだか子供みたい。


拓海くんは辛いのがあまり得意じゃないらしいので甘口と中辛のルーをひとつずつ買った。
ふたつを混ぜて使うとコクが出て美味しい。


お米はあるらしいので通り過ぎた。
お菓子コーナーに行き、駄菓子を何個かカートに入れる。


拓海くんに「それ美味しい?」と聞かれた。
昔食べて辛すぎたらしい。
やっぱり子供だ。


安かったから鶏肉と、必要な調味料と、ちょっと高いけど卵も買った。
最後に今日飲むエナジードリンク。


「そんなもん飲むと寝れなくなるよ?」と言われたけれど、聞かないことにしておこう。