濁った僕を抱きしめて

拓海くんは体を起こし、もう上着を羽織って出かける準備をしている。


「今は璃恋の方が大事だから。ほら行くよ」


電気を消し、ふたり並んで靴を履く。
並ぶと余計に大きさの差が目立つ。


「足ちっちゃ、何センチ?」
「わたしが小さいんじゃないです、そっちがデカすぎるんです」


ドアを押して開けてくれる。
鍵を閉め、談笑をしながら近くのスーパーへと向かった。


わたしはカートを押して、その後ろから拓海くんが着いてくる。


「てか俺、来る意味あった?」
「だから言ったじゃないですか」


拓海くんはスーパー自体久しぶりらしく、少し心配になった。
お腹が空いているのか、並んでいるものひとつひとつが美味しそうに見えると言った。


「もう何にするか決めてんの?」
「んー、折角なら明日も食べれるものにしようかなと。スープとかカレーとか」
「何それ俺のため?できる女だ」
「どういうことですかそれ」