濁った僕を抱きしめて

適当に店に入り、向き合って座ってメニューを手に取る。
イタリアの料理を扱っているお店のようで、メニューにはピザやパスタの写真が並んでいた。


「どれも美味しそうですね」
「ね。せっかくならふたりで分けられるのにしない?」
「わたしも今同じこと思ってました」


ふたりで相談してピザとパスタをひとつずつ頼んだ。
どちらも大食いとかではないのでそれぐらいで足りる。


お腹を満たしたあとはいろいろなお店を見て回った。


お目当てだった洋服屋さんに行ったら、拓海くんが楽しくなったのか何着も服を買ってくれた。


買ってくれるのは嬉しかったけど、わたしだけだとなんだか申し訳なかった。
それを言ったら、じゃあ「俺のも選んでよ」と言われた。


気になった店に入って、拓海くんに似合いそうな服を何着か選ぶ。


「これとかどうですか?」
「なんか似合わない気がするんだけど」
「着てみたら案外いい感じですって」