誰よりも優しかった君は
見知らぬ人の傷を見ても涙した

誰かの痛みを受け取っては
そのまま傷が増えていった

傷だらけの君を
助けてくれる人なんていないのに

傷が無くなった原因に気づかない人々は
君のことなんて考えてもいない

そんな世の中が大っ嫌いだ

居なくならないで欲しかった
君が死ぬことを止めることは出来ないし
それが君の決断なら尚更見送ることしか出来なかった

それでも大きな理由はないけど
君のためにはならないんだろうけど

ただ隣でくだらない話とか大人への愚痴とか
世の中への不平不満をタラタラ話していたかった

生きる理由とかくだらないじゃないか
そんなのないんだ
この世で
死ぬ理由を簡単に見つけるくせに
どうして生きる理由は見つけられないんだ
誰かのためじゃなくていい
自分のためじゃなくてもいい
死ぬ勇気がないから
こんな理由だっていいじゃないか
それなのに
人は他人に価値を押し付ける
価値のない人は生きる意味などないと消えてしまえという


そんな人のせいで私は君を失ったという事実をどうしても受け入れたくはなかった


君がいた日々が少し恋しい
時間が経つにつれて1人が楽だと
友だちなど端から必要なかったんだと思えてくる

それでも君と一緒にいた日々が好きだったんだ


なんだかんだ
私は君が好きだったんだ

これが最初で最後の告白だよ