涙を拭いながら、

ひたすら走った。









__ドンッ__








「いって!!…」

「ゴッ…ゴメンなさい!!」



私は誰かとぶつかって、

しりもちをついた。




「…大丈夫?」





声の主は、

私の知らぬ男の子。




手を差し伸べてくれた。





「はい…すいません」





これが、

あなたとの出会いだった。