君のブレスが切れるまで外伝―on a rainyday remember love―

「うぅぅぅ! うわあああああぁぁぁぁん!」
「な、なに?」


 耳を塞ぎたくなるような泣き声を上げる女の子。嘘泣きのようであるが、こうなってしまったのに思い当たる節は……ある。さっきの言葉だ。
 失態だ。こんなことになるなんて、あぁ……どうすれば。


「雨ちゃん死んじゃやだよぉぉぉ! うぅぅあぁぁぁん!」


 彼女が今どういう言葉を欲しがっているのかを読み取り、考える。とはいえ、もう私に残されている答えは一つしかなかった。


「わかった……わかったから、もうやめるから」


 降参。徹頭徹尾彼女のペースで、私は彼女の雰囲気に呑まれていた。そんな中、最初に彼女から感じた違和感、私はその理由に気がつく。