君のブレスが切れるまで外伝―on a rainyday remember love―

 私の考えをこの子は遥かに越えていたのかもしれない。
 理論的ではない。どうしてそこに至ったのかが、私には理解ができなかった。でも、彼女はそれらを全部すっ飛ばして、


「名前も知らないのに、友達なわけ――」
「私は教えた! 後はあなただけだよ!」


 私に歩み寄ってくれた。


「…………(あめ)


 私の嫌いな名前。私という個の番号。それを聞いた貴女は、


「あめ? 雨ちゃん! 今日は雨の日、雨ちゃんの日だー!」


 まるで自分のことのように喜んで、はしゃいで、


「…………」