「未来叶⁈」

私はついびっくりして飛び起きてしまう。

「……俺さ……この前…………」

「あー……疲れた……」


未来叶が何か言おうととしてるところに、双子の兄、未来也がそう言った。


未来也は未来叶と同い年。

ちょっと不良度は増して、中学生になったら本気でグレてしまう気がする。


「未来也……おかえり」

「……あっそう……」

おかえりと言ったのにそう帰ってきた。

反抗期かな……と思う。

最近未来くん以外みーんな塩対応。

少し寂しいけど……でも嫌とは思わないんだ。

「で、ごめん……話変わっちゃったね……なに……」


「何それ。そんな言い方俺が悪いみたいじゃん」

すぐさま未来也は言う。

「んだよその言い方! 別に嫌味な言い方してねーじゃん!!」

「大丈夫だから未来叶っ!」

感情的になった未来叶は危ないからね……

「……ウザ……別にお前に言ってねーし。アホか」

「アホはお前だろ!! いちいち嫌味な言い方してきて!」


「お前だってジジイとババアにバカみたいに反抗してんじゃねーかよ!!!」