「なに言ってんの?そんなの、」
「あ!!手!!!」
ふと、先ほどのことがフラッシュバックしてパッと手を離してしまった。
……でも、これで良かったんだよね?
だって、さっきの子に見られたら絶対嫌だもんね。
きっと、あの後皐月達は付き合ったんだと思うから…
手を自分から離したのに、、
離したくなかったと思う気持ちがあって。
それでもぬくもりは私の気持ちを待ってはくれなくて、
簡単に消えていく。
皐月の…体温を感じられたのに。
安心感を覚えてしまったのに………。
もう握ることさえもできなくなるの………?



