せめて一言でも、言葉を交わしたくて、
「おかえり」
そう皐月に言えば、
「うん、ただいま」
そう言ってくれる皐月の笑顔で、
皐月が皐月だったから私らしくいられたのだと改めて感じて、
この再会を噛み締めていた。
でも、やっぱりなにから話していいかも分からず、戸惑っていると、
「皐月こっちー!!」
そう呼ばれて去っていく皐月を見ては、
「はー」ため息を吐く。
良かった。普通に話せた。
ドキドキを落ち着かせながらも、その後すぐに望ちゃん双子ちゃんたちと久しぶりの再会で楽しくお酒を飲んでいると、
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