受付の人が案内してくれた。 コンコン 「失礼します、麻川先生。患者です。」 受付の人が診察室Aに入って行ったので、後に続いた。 「それでは、私はこれで。」 受付の人は行ってしまった… 「私のところに来るということは…記憶に関して何かあったんですかな?」 麻川先生は優しい笑顔で話した。 「彼女は…雪空杏は俺といる時に…突然、「コイって何?」って言ったあと…記憶を失いました…」 俺は、ゆっくり話し始めた。 麻川先生は最後まで聞いてくれた。 「それは、記憶喪失ですな。」