「由紀?病院、入るんでしょ?」 杏が俺の顔を覗き込む。 キスしたい衝動に駆られて… しそうになったけどやめた。 「あ、うん。入ろう。」 俺は杏と手をつないで入った。 俺と杏は受付へ向かう。 「あの…杏…この人、雪空杏って言います。俺といたら、突然記憶を失いました。麻川先生にすぐ診てもらえますか?」 受付の人はしばらくボードを見ていた。 「大丈夫です。麻川先生は今…診察室Aにいます。どうぞ、こちらです。」