「ふう、あのね。私、ふうのことが好きです。付き合ってほしい」

放課後、2人きりの教室で。君は、俺の顔を見ないままそう言い切った。

信じられない。嬉しい。

込み上げてくる複数の感情に耐えきれず、狼狽えてしまった。

俺も好き。そう伝えたくて、どう伝えるかを少し迷って。

「お、と、?それ、本気…?」

なんて、情けない言葉が口を飛び出した。