緊張で震えそうになる指先で、私の前の席を指す。

カタン。長い足をひらりと跨がせて、こちらを向いて楓汰が座る。

「それで。どーしたの」

いつも騒がしい私があまりにも静かだからだろうか。それとも、告白だと気づいてしまっているのか。

今日の楓汰はやけに先を急ぐ。

…言おう。