外のテラスのベンチで昼ごはんをもぐもぐする。
みつきは、菓子パンだ。みつきは、痩せている割に大食いである。現在、三つ目を食べており、その細い体のどこに入るのだろうとあかねは思う。
あかねは、母が作ったお弁当である。



「あ!ウインナー星人‼︎かわうぃ〜」


「ひとつあげようか?」


「やったね」

あかねの弁当にはいつもウインナー星人が入っている。
黒ゴマのつぶらな目に、横からカットを入れた大きめの口、ピヨピヨと生えた(生やした?)かわいらしい足。


そのかわいらしさはもちろんだが、宇宙人というのが、あかねは気に入っている。



ん?

あかねが顔を上げると、向かい側のベンチで男子達と座っている星くんが、こっちを見ている…なぜだ?


ウインナー星人がそんなに気になるのか?

というか、転校初日でお弁当、人と仲良く食べれるってすごいな…仲良くっていうのがすごい。コミュ力おばけだ…