そんな私とは正反対に遼河は…………。


「熱あんの?
てかなんか雨降りそうじゃね?」



なんて平然に言っている。



はぁ〜。



分かってたことだけど全く意識されてない。


もしこれが愛花先輩だったら遼河が顔赤くする方だったの?



そう思ったらだんだん悲しさが悔しさに変わっていって



「うるさい!
もうりょうなんて雨に濡れてこい!」




本当愛花先輩のことしか頭にないんだから……。


叫ぶようにそう言ってもう、すぐそこの家まで早歩きで帰った。






いつまで経っても遼河は幼なじみとしか見てくれない。