嘘から本当へと変わった恋




はぁー。大丈夫かなぁ。


夜、夕食も食べて自室でベットに横になって、ぼんやりと考える。



かなり落ち込んでたみたいだし。
しかも遼河はいつも何かあった時、1人になりたがる。

だから私も小さい頃から1人にした方がいいと思った時はほっといてるけど。



今、家にいるかな。


 
「お母さん。ちょっとりょうの家に行ってくる。」



やっぱりあの昼休みから帰ってきた遼河の顔を思い出すといてもたってもいられなくて。

お母さんに一言行って、隣の遼河の家のインターホンを押した。



「あれ、瑠莉ちゃん。どうしたの?」



遼河のお母さんが出てきた。


「りょう、いる?」

「今コンビニ行ってるのよ。
なんかアイス買いに行くって。

あの子珍しく今日元気なかったのよねぇ。
瑠莉ちゃん何か知ってる?」


「……………ちょっと、行ってくるね、ありがとうおばさん。」


そう言って遼河の家を飛び出した。



遼河、大丈夫かな。
相当、先輩のこと好きだったから………。
失恋だったらショックが大きいよね。


コンビニを目指して歩いていると遼河は近くにある公園のベンチに座っていた。