遼河は愛花先輩の姿が視界に映った瞬間、パッと嬉しそうなキラキラした顔で返事をしていた。
その様子に思わず立ち止まる。
「遼河くんもなんか買うとこ?」
「はい!そうです。何にしようか迷ってたところで!」
「そうなんだ!じゃあ私が選んであげよっか!
遼河くんが好きそうなやつ!」
「え!はい。
じゃあ俺、愛花先輩の好きそうな飲み物当てていいですか!?」
「うん。いいよ!」
遼河が好きそうなやつ………。
100%のオレンジジュース。
小さい頃から今もずっと好き。
私も好きだからよく一緒に飲んでた。
2人はすごく仲が良さそうに話している。
遼河の方がグイグイ行ってそうだけど愛花先輩も満更じゃなさそうだし。
………うまくいってるじゃん。
「うーん。遼河くんが飲みたそうなのぁー。
これ!」
そう言って先輩が指さしたのはまさかのオレンジジュース。
「え!?なんで分かったんですか!!!?
俺、オレンジジュース子供の頃からすっごい好きで!」
「美味しいよねオレンジジュース。
なんか遼河くんの目がオレンジジュースにいってたしなんとなくで言ってみたら当たってた!」
「じゃあ、一緒に飲みましょ!!」
遼河が嬉しそうに満面の笑みで2人分のジュースを買っていた。
すっごく幸せそうな顔してる……………。