「お、お姉ちゃん……?」

「ん?」

「どうして一条のこと知ってるの?」

答えを聞きたくなかったけど、気になって

仕方がなかったからつい聞いてしまう。

すると、お姉ちゃんはニコニコ微笑みながら、

スッとポケットからスマホを取り出す。

「……あっ!それ、私の!」

「ここに置きっぱにされてたから見ちゃった♡」

「なにしてるのよっーーー!!」

私がお姉ちゃんの手からスマホをもぎ取っても、

気にすることなく話を続ける。