この告白はウソ告です。

その言葉を絞り出した瞬間、私の体は

一条の腕の中にすっぽりはまっていた。

「……っ、へっ?」

「……やばい、今死んでもいいくらい幸せ」

し、死……?

頭の上から聞こえてきたその言葉に、

疑問を抱いていると、ばっと離されて、

一条と目線が合う。

「なあ、俺、好きって言われてない」

大真面目な顔でそう言う一条。

「俺が言ったんだからお前も……えまも

言えよ?」

「……っ、い、一条が、す、好きっ……」