この告白はウソ告です。

「へっ、?」

「デートなんだからこれこれくらいいい

だろ」

手を取られてしばらく経っても、一条から

『嘘』という言葉が出てこない。

それどころか、前を歩いている一条の耳が

赤くなっているのも見えて、私にも伝染する。

……何よ、さっきは嘘って言ったのに……。

なんだか気恥ずかしくなって、恥ずかしさ

を晴らしたいがために口を開いた。

「一条、私ね、デートに誘われて嬉しかった

んだよ?」

「っ、な、なんだよ急に」

綺麗に一条が引っかかってくれて、私の

頬が緩む。