小さい幸せ

それからどのくらい経っただろう。
子供達がサンタさんを理由に少しお利口さんになる時期になった。

ふと休みの日LINEを見ていると
何故だ異様な存在感を放つトークのない「あお」の文字。
…だれだ?
一旦スルーしようかとも思ったがきっといつか来てくれた
お客様なんだろうスルーは良くないと思い
「こんにちは。先日はありがとうございました。いつかまた機会があれば」と
当たり障りのないニコニコマークに当たり障りのないメッセージを送ってみた
すぐに通知音とともに返事がきた。
「久しぶり。こちらこそありがとう。今月は飲みに出ないだろうけど1月は飲み会続きだから寄れたら寄るよ」とよくある返信。
すると続けて「覚えてるの?おれのこと」
やばい…どうしよう…なんて返そう…
その追いメッセージのおかけで私の手汗は爆発だ。
思い出せ…思い出せ…。自問自答すると浮かんだのは3日前ほどにきた
少し苦手な陽キャグループ。
恐る恐る「3日前ほどに来てくれた…」と送ってみた。
「だめだ笑1月俺が来たら覚えて帰ってよ」呆れたような返事だ。
やってしまった……。。。
少しの罪悪感を覚えた。
それから何故だか彼とのやり取りが終わらない。
毎日おはようからおやすみ。彼の仕事の休憩時間までもLINEしている。
いつもならお客様とは最低限のLINEしかしない。
あまりLINEすると店に来なくなる時があるから。
わかってるのにやり取りが続く。不思議と終わらせたいとも面倒だとも
思わない。
顔すら覚えていないのに…
メッセージの内容はご飯がなんだったかとか何が好きで何が嫌いかとか
仕事で面白いやつがいるとか本当に他愛ないものだった。