小さい幸せ

「初めまして、美桜です」
「初めまして!」
少し酔ってるのか機嫌よく返してくれた。
「お名前は?」
「青山!」
「お酒強いの?」
「結構飲んできたけどまだ大丈夫!」
「美桜は?」
「私も店だったら飲めるかな」
芋焼酎の水割りを4人分作りながらいつもはじめましての人にする話をする。
ほかの3人はもうこの店に慣れてるからか3人でさっきの店のあの子が可愛いだのおっぱいがどうだの盛り上がっている。
「美桜、何歳?」
「19よ、青山さんは?」
「俺は23!制服だから若く見えたけどもっと若いね笑」
「まだ意外と現役と変わらないんだから笑」
「でも19なら飲んじゃダメでしょ?」
「間違えてアルコール入ってました…見たいな?」
少しおちゃらけると人懐っこい笑顔で笑う彼は黙っていれば
キリッとしてるのに笑うと少年っぽい。
「さ、いつもの!」
「わかったわよ、待っててよ!」
席を立った私はカウンターへ行き人数分のショットグラスと
テキーラを瓶ごと持っていく。
ウシちゃんはいつもだ。ゲームの罰ゲームやその場のノリで
テキーラを飲んで飲ませる。
この席は酔う。
気合いを入れなきゃ卓で寝ちゃうことになる。
「はい!どーぞ!今日は?なににする?」
「うーーーん、ジャンケン…」
「は?ジャンケン?」
「初心にかえってジャンケンにしよう笑」
「いつもよ飲む量増えるじゃない」
「明日日曜日だしいいだろ?」
たしかに…明日日曜日で定休日だけど…
「ハイ!さいしょはー…!」
そこからはラストまであとから加わったのどかママと先輩と一緒に
7人でテキーラ2本開けた。
おかけで朝起きた時に記憶はない。
目覚めたらそこは家の寝室で、何故か私はパジャマに着替えていて…
スマホ画面はお昼2時。
飛び起きてリビングへ向かうと机には
「子供達と遊んでくる!ゆっくり寝てな!」と母の書き置き。
きっと私が潰れて帰ってきたから子供達連れて出てくれたんだ…
母は良いところもある。と言うか娘の私を溺愛しすぎての過保護、過干渉
なんだ。
お金の件はよく分からないけど。