小さい幸せ

私が給料袋を母に渡すのは子供達を仕事の間見てもらっているから。
実家でお世話になっているから。

でもそれだけじゃない。
母は昔から自分の思い通りにならないと気が済まない。
私が遊びに行く場所
私が着る服
私が遊ぶ友達
私がする事
全て母が決めてきた。

孫に関しては母はとても喜んでくれた。
お腹にいる時から溺愛だ。
母は過保護で過干渉で周りから見れば子を愛す素敵な母親だった。
いつからだろうか、毎日給料の何割かを渡すと
「足りない」「子供を見てやってるのに」「もっと出せないのか」
「感謝の気持ちは無いのか」とヒステリックになっていったのは。
家賃、光熱費、食費、それらは虐められ精神疾患を患ってしまった私に支給されている障害年金で賄われている。

母はいわば専業主婦だ。

でも言い返せない。
機嫌を損ねると手が出る。
ヒステリックに何叫び、私は要らないんだと自殺未遂を図る。
だからいいんだ、給料が全額母の手元に渡ったって。
実際障害年金が支給されるまでは父が残してくれた貯金を母は使ってくれていたのだから。