疲れた………
時刻は夜中3時を回ってる。

今日はほぼ全卓被りだった。
ほとんど金を使わない癖に全然着かないと文句言うやつ、
どうにかしてアフターに行きたいやつ
バカみたいに呑ませて持ち借りたいヤツ。
クソみたいなやつばっか。。。

そんな日だったが安定に今日もアルマンドが空いた。
ソウメイが空いた。ディーロックが空いた。エンジェルが空いた。
総単価100万は超えた。だから良しとしよう。

「のどかママ、お疲れ様。」
「美桜!今日もお疲れ!ありがとう。明日よろしく!」
そう言いながら売り上げ計算しているのどかママを横目に店を出る。

この店は日払いだ。
ざっと今日は10万くらいか?

そのまま私は寄り道もせず少し早歩きで帰路に着く。

「ただいまあ、」
「華!!お疲れ様!」
小走りで笑顔で迎えたのは母親だ。

「今日はどうだった?」
「いつも通りよ。」
いつも通り、の言葉に薄気味悪い満面の笑みに変わる。
「はい、今日もありがとう。」
私は何に感謝してるのかも分からないありがとうを言いながら封すら開けて居ない給料袋を母に手渡す。

「あらー!今日も沢山ね!」
「私の子だから当たり前かしら!」

当たり前のように給料を渡された母はあたかも自分が産んだ子だから
稼げて当然。と言うかのように言葉を発した。

これはもう日課だ。
私は稼いだお金を自分で使ったことがない。
私の財布には3000円入っていればいいほうだ。

いつもの日課を終えたあと私はすやすやと寝息を立てる天使の元へ行く。