カラーーーン
店のドアベルがなる。
「「いらっしゃい!」」
ゾロゾロと男の人達が入ってくる。
その中で私は思い出した。
「あお、どの人だっけ。」
喋りかける人を誰にしたらいいのか悩んでた時
「美桜!今日はありがとう。とっても助かるよ。
みんないい人たちだから心配ないと思うよ」
と声をかけてきた1人の少しヤンチャっぽい高身長の男性。
「あ、お、?」
「そっか、笑覚えてないもんね笑
改めて青山です。よろしく!」
と顔を覚えてなかったことに怒りもせずどこか楽しそうに
握手を求めるかのように手を差し出してくるあお。
「ふふっよろしく!今日はこちらこそありがとう!」
飲み屋という場で握手を求める彼に笑いが込み上げながらも握手をしてみた。
「握手、、変か、笑笑」
そういう彼はどこかヤンチャなんだけど少年っぽかった。
全員分の飲み物が並び乾杯したあとはみんな各々手話や筆談で会話を楽しんだ。
私はあおと野球チームの監督の間に座った。
斜め前に1人だけとても若い女の子が居た。マネージャーかな…?
「…あのカラオケって歌えますか?」
すごく小さな声だったけど女の子特有の高めの声が私の耳に届いた。
「…え!?あ!歌えますよ!!マイクとデンモク持ってきますね、!」
私はあお以外話せないと聞いていたからマネージャーらしき子が話しかけてきた事にびっくりした。
マイクなどを取って席に戻ると私の場所に戻り女の子に手渡した。
「好きなのどうぞ!」
「ありがとう、…よかったら一緒に歌って貰えませんか?」
控えめな彼女は少し恥ずかしそう。
「いいよ、なにがいい?」
あおの隣で斜め前の彼女と選曲する。
なにがいいかなと盛り上がっていた
「ごめんなさい、歌う前に御手洗に行ってきます。」
と彼女が席を立った。
「ねえ、青山さん優しそうなマネージャーさんだね!」
私があおにそう言うとあおは驚きつつ笑いだした。
「うちのチームにマネージャーはいないよ?あいつはおれの彼女。
どうしても今日一緒に行くって聞かないから1次会だけの約束だったんだけどここに行くって言ったら美桜に会いたいってさ。」
びっくりだ。だって彼女なら普通隣に座るはずだし
彼女の見てる前で飲み屋の女と言えど隣にほかの女座らせないだろう。
それに何故私の事を彼女は知ってるんだ…
「どうして、隣に座らないの?彼女飲み屋慣れしてないじゃない」
「いつも一緒にいるからこういう時くらい1人で過ごした方がいいんだよ
あいつは特にこういう世界に疎いから。」
「だからこそ側にいて見守りたくない?」
「近くに居るのは居るし、飲みに来てまで女の世話しないよ」
どこか冷たく突き放すような言い方のあおにまたびっくりさせられる。
御手洗から戻った彼女はあおが好きだというバラードソングを入れた。
私も一緒に歌いながらも何故だか分からないけど少し悲しい自分の気持ちとそのバラードソングの歌詞を照らし合わせていた。
「美桜さん歌上手なんですね」
「そんなこと…あ、名前…」
「ののかです!」
「ののかちゃんね。ののかちゃんの方が声が高いから綺麗に聞こえるわ」
少し顔を赤くしたののかちゃんは私の言葉に嬉しそうに笑顔になっている。
「ゆうちゃんが、前にここに来た時美桜さんがとても綺麗で一緒に飲んでたら楽しかったって言ってて私も会ってみたいと思ってたんです!今日は会えて一緒に歌って貰えてよかった…。」
そんな風に目をキラキラさせて話すののかちゃんはきっと私に嫉妬心など
ないのだろう…
「そうだったの…、私も今日会えてよかったわ。またいつでもいらしてね」
よく使っている営業セリフにでさえののかちゃんは微笑む。
彼女を見ていると自分がいかに汚れた女か確信して嫌になる。
私が黒なら彼女は純白の白ね。
「隣…いいかしら?」
彼女の前であおの隣に座っているのがなにか不自然に思えて私は
ののかちゃんの隣に座ろうとした。
「どこ行くの?」
席をたとうとしたとき隣で話に夢中になっていたあおがこちらを向いた。
「ののかちゃんの隣りに」
「そっか、ののかがごめん」
「気にしないで?とってもいい子で私ももっと話したくなったの。青山さんこそ楽しんで?」
「ありがとう、助かるよ」
安堵の表情のあおになにかモヤモヤした気持ちが募る。
「今日はありがとうございました。
楽しめたかしら?良けば
またいつでもいらしてね、」
「ごちそうさま。」
1人ずつグラスを当て挨拶していく
「こちらこそ」と思い思いに表してみんなが外に出ていく。
10人もいる。狭い入口は満員電車みたいだ。
そんな中私はドアを開けようと進んでいっていると
耳元で今日ずっと聞いていた声がした。
「あんたなんかに負けない」
八っとして振り向くと彼女は薄気味悪い笑みを浮かべこちらを見ていた。
「ほんとにありがとう」とあおはとっても感謝してくれていた。
私は彼女との事は
何事も無かったかのようにお見送りを済ませ店内へ戻る。
きっと純白だと思った彼女は偽り…?
でも私が彼女の立場ならたしかに自分の隣じゃなくキャストを隣に座らせるなんて嫌だ。
彼女の気持ち分かるなあ…
さっきの事を1人思い返して少しだけ落ち込む。
それからというものやっぱりお客様は増えなかったから
閉めてのどかママとご飯へ行った。
帰宅後あおにメッセージした。
「今日はありがとう。貴重な経験になったわ。
ののかさんにもよろしく伝えて?あまり彼女を不安にさせないように」と。
「こちらこそありがとう。
みんな楽しかったって言っていたよ。
ののかの事も助かった。」
彼からの返信を見て私は返信しなかった。
彼女がいるから、不安にさせたら良くないから。
」
店のドアベルがなる。
「「いらっしゃい!」」
ゾロゾロと男の人達が入ってくる。
その中で私は思い出した。
「あお、どの人だっけ。」
喋りかける人を誰にしたらいいのか悩んでた時
「美桜!今日はありがとう。とっても助かるよ。
みんないい人たちだから心配ないと思うよ」
と声をかけてきた1人の少しヤンチャっぽい高身長の男性。
「あ、お、?」
「そっか、笑覚えてないもんね笑
改めて青山です。よろしく!」
と顔を覚えてなかったことに怒りもせずどこか楽しそうに
握手を求めるかのように手を差し出してくるあお。
「ふふっよろしく!今日はこちらこそありがとう!」
飲み屋という場で握手を求める彼に笑いが込み上げながらも握手をしてみた。
「握手、、変か、笑笑」
そういう彼はどこかヤンチャなんだけど少年っぽかった。
全員分の飲み物が並び乾杯したあとはみんな各々手話や筆談で会話を楽しんだ。
私はあおと野球チームの監督の間に座った。
斜め前に1人だけとても若い女の子が居た。マネージャーかな…?
「…あのカラオケって歌えますか?」
すごく小さな声だったけど女の子特有の高めの声が私の耳に届いた。
「…え!?あ!歌えますよ!!マイクとデンモク持ってきますね、!」
私はあお以外話せないと聞いていたからマネージャーらしき子が話しかけてきた事にびっくりした。
マイクなどを取って席に戻ると私の場所に戻り女の子に手渡した。
「好きなのどうぞ!」
「ありがとう、…よかったら一緒に歌って貰えませんか?」
控えめな彼女は少し恥ずかしそう。
「いいよ、なにがいい?」
あおの隣で斜め前の彼女と選曲する。
なにがいいかなと盛り上がっていた
「ごめんなさい、歌う前に御手洗に行ってきます。」
と彼女が席を立った。
「ねえ、青山さん優しそうなマネージャーさんだね!」
私があおにそう言うとあおは驚きつつ笑いだした。
「うちのチームにマネージャーはいないよ?あいつはおれの彼女。
どうしても今日一緒に行くって聞かないから1次会だけの約束だったんだけどここに行くって言ったら美桜に会いたいってさ。」
びっくりだ。だって彼女なら普通隣に座るはずだし
彼女の見てる前で飲み屋の女と言えど隣にほかの女座らせないだろう。
それに何故私の事を彼女は知ってるんだ…
「どうして、隣に座らないの?彼女飲み屋慣れしてないじゃない」
「いつも一緒にいるからこういう時くらい1人で過ごした方がいいんだよ
あいつは特にこういう世界に疎いから。」
「だからこそ側にいて見守りたくない?」
「近くに居るのは居るし、飲みに来てまで女の世話しないよ」
どこか冷たく突き放すような言い方のあおにまたびっくりさせられる。
御手洗から戻った彼女はあおが好きだというバラードソングを入れた。
私も一緒に歌いながらも何故だか分からないけど少し悲しい自分の気持ちとそのバラードソングの歌詞を照らし合わせていた。
「美桜さん歌上手なんですね」
「そんなこと…あ、名前…」
「ののかです!」
「ののかちゃんね。ののかちゃんの方が声が高いから綺麗に聞こえるわ」
少し顔を赤くしたののかちゃんは私の言葉に嬉しそうに笑顔になっている。
「ゆうちゃんが、前にここに来た時美桜さんがとても綺麗で一緒に飲んでたら楽しかったって言ってて私も会ってみたいと思ってたんです!今日は会えて一緒に歌って貰えてよかった…。」
そんな風に目をキラキラさせて話すののかちゃんはきっと私に嫉妬心など
ないのだろう…
「そうだったの…、私も今日会えてよかったわ。またいつでもいらしてね」
よく使っている営業セリフにでさえののかちゃんは微笑む。
彼女を見ていると自分がいかに汚れた女か確信して嫌になる。
私が黒なら彼女は純白の白ね。
「隣…いいかしら?」
彼女の前であおの隣に座っているのがなにか不自然に思えて私は
ののかちゃんの隣に座ろうとした。
「どこ行くの?」
席をたとうとしたとき隣で話に夢中になっていたあおがこちらを向いた。
「ののかちゃんの隣りに」
「そっか、ののかがごめん」
「気にしないで?とってもいい子で私ももっと話したくなったの。青山さんこそ楽しんで?」
「ありがとう、助かるよ」
安堵の表情のあおになにかモヤモヤした気持ちが募る。
「今日はありがとうございました。
楽しめたかしら?良けば
またいつでもいらしてね、」
「ごちそうさま。」
1人ずつグラスを当て挨拶していく
「こちらこそ」と思い思いに表してみんなが外に出ていく。
10人もいる。狭い入口は満員電車みたいだ。
そんな中私はドアを開けようと進んでいっていると
耳元で今日ずっと聞いていた声がした。
「あんたなんかに負けない」
八っとして振り向くと彼女は薄気味悪い笑みを浮かべこちらを見ていた。
「ほんとにありがとう」とあおはとっても感謝してくれていた。
私は彼女との事は
何事も無かったかのようにお見送りを済ませ店内へ戻る。
きっと純白だと思った彼女は偽り…?
でも私が彼女の立場ならたしかに自分の隣じゃなくキャストを隣に座らせるなんて嫌だ。
彼女の気持ち分かるなあ…
さっきの事を1人思い返して少しだけ落ち込む。
それからというものやっぱりお客様は増えなかったから
閉めてのどかママとご飯へ行った。
帰宅後あおにメッセージした。
「今日はありがとう。貴重な経験になったわ。
ののかさんにもよろしく伝えて?あまり彼女を不安にさせないように」と。
「こちらこそありがとう。
みんな楽しかったって言っていたよ。
ののかの事も助かった。」
彼からの返信を見て私は返信しなかった。
彼女がいるから、不安にさせたら良くないから。
」
