「おはよー」
少し肌寒さを感じるようになってきた夜の街。
胸元が大きく開き下着なんか見えそうなくらい短い丈の赤い
ミニドレスに真っ黒な薄手のコートを羽織った私は店のドアを開ける。
「あら、おはよう!寒いわねぇ」
「ほんと。こんな日に客なんて来ないのに。」
のどかママと話しながらカウンターに座る。
のどかさんとは前に在籍していた時からお世話になっている先輩だ。
今年の夏に独立して店を構えた。
そんな店のオープニングキャストにとスカウトされた。
オープン期間はそこそこお手伝いの女の子なんかも来て回っていたが
今は私とのどかママだけ。
うちの箱はカウンター5席にBOX2席。
まあ、2人で回らないこともない。
「ねえ、明日ホントにするの?」
「そうねえ、告知もしてるし。明日は何人かお手伝いちゃん達も来てくれるから!」
私はいやだと今にも言いそうな顔で煙草に火を着けた。
明日は何が楽しいのか分からない、様々な格好をした人間達が
ここぞとばかりに楽しむハロウィンだ。
「美桜はどんなコスプレするの?」
「去年は婦警だったから今年はJKかな。」
「うわあ、絶対似合うわ!早く見たい!」
目をキラキラさせながら言っているのどかママは私をとても大切に娘のように可愛がってくれている。
雑談で盛りあがっていると時計は21時を指す。
さ、営業時間の始まりだ。
私はずっと変わらないスカルプチャーを足首と胸元にかけ
深い赤の口紅を塗る。
ここから私は〝美桜〟になる。
少し肌寒さを感じるようになってきた夜の街。
胸元が大きく開き下着なんか見えそうなくらい短い丈の赤い
ミニドレスに真っ黒な薄手のコートを羽織った私は店のドアを開ける。
「あら、おはよう!寒いわねぇ」
「ほんと。こんな日に客なんて来ないのに。」
のどかママと話しながらカウンターに座る。
のどかさんとは前に在籍していた時からお世話になっている先輩だ。
今年の夏に独立して店を構えた。
そんな店のオープニングキャストにとスカウトされた。
オープン期間はそこそこお手伝いの女の子なんかも来て回っていたが
今は私とのどかママだけ。
うちの箱はカウンター5席にBOX2席。
まあ、2人で回らないこともない。
「ねえ、明日ホントにするの?」
「そうねえ、告知もしてるし。明日は何人かお手伝いちゃん達も来てくれるから!」
私はいやだと今にも言いそうな顔で煙草に火を着けた。
明日は何が楽しいのか分からない、様々な格好をした人間達が
ここぞとばかりに楽しむハロウィンだ。
「美桜はどんなコスプレするの?」
「去年は婦警だったから今年はJKかな。」
「うわあ、絶対似合うわ!早く見たい!」
目をキラキラさせながら言っているのどかママは私をとても大切に娘のように可愛がってくれている。
雑談で盛りあがっていると時計は21時を指す。
さ、営業時間の始まりだ。
私はずっと変わらないスカルプチャーを足首と胸元にかけ
深い赤の口紅を塗る。
ここから私は〝美桜〟になる。