先生、それは✗✗です…!

「待つ…?」

「お前と俺が、生徒と教師じゃなくなるその日まで」


…“生徒と教師じゃなくなるその日まで”。

それって、つまり――。


「卒業式が終わったら、…先生と?」


わたしの問いに、先生はゆっくりとうなずいた。

それを見て、わたしは自然と頬がゆるむ。


「それで、鳥羽先生と堂々として付き合えるなら、わたし…待てます!」


わたしは、ニッと笑ってみせた。



それ以降、わたしと鳥羽先生は再び生徒と教師の関係に戻った。

連絡先を交換することもなく、2人で会うことも一切なく。



* * *



――それから9ヶ月後。



「卒業おめでとう!」


晴れてわたしは、榮林高校の卒業式を迎えた。


卒業式を終えたわたしは、3年1組の教室へと向かう。

卒業証書を手にして。