先生、それは✗✗です…!

ゴミ袋や火ばさみを手に持っていて、校内清掃をしているようだ。


「あっ!鳥羽先生!」

「先生は、花壇に水やりですか?」

「お…おうっ。今週当番だからな。生徒会は清掃か?」

「はい!それでは失礼します」

「ご苦労さま」


鳥羽先生は、気色悪いくらいに笑顔をつくって見送った。


生徒会の人たちがいなくなって、ほっとしてわたしは茂みの陰から顔を出した。

危うく生徒会に見られるところだった。


わたしたちは、顔を見合わせて苦笑いした。


「日南。俺はこんなコソコソ隠れてばっかじゃなく、堂々として付き合いたい」

「それは…、わたしも同じです」


わたしも、バレたらどうしようなんて考えながら過ごすのなんて…いやだ。

せっかく好きな人といっしょにいるのに。


「…だから、待っててくれるか?」