先生、それは✗✗です…!

「この時間に校舎裏(こんなところ)になんて、だれもこねぇよ。…それに、もう我慢できねぇから」


先生の熱い想いが、わたしを抱きしめる強さで体に直接伝わってくる。

わたしも、先生の背中に手をまわして抱きしめた。


――先生への気持ちに気づいて、先生と気持ちがひとつになって、それがうれしくて。


顔を上げると、ふと鳥羽先生と目が合う。

先生の熱を帯びた瞳がわたしを捉えて離さない。


そのまなざしに吸い込まれるように、わたしはそっと顔を近づける。

先生もそれに応えてくれるかのように、伏し目がちで見つめるのは――わたしの唇。


…わたし、ここで先生とキスするんだ。


ゆっくりと目を閉じた。

次の瞬間――。


「日南、これ以上は犯罪になるからお預けな」


そう言って、鳥羽先生はいつもみたいに意地悪く笑った。