先生、それは✗✗です…!

いつもみたいに、意地悪してこないし…ずるい。


「それも、“大人の余裕”…ってやつですか?」

「“大人の余裕”?なんだそれ?」

「わたしは、毎日気になって仕方ないんです…!先生がわたしの知らないところで、なにやってるのかなって思ったらっ…」


思わず感情が高ぶって、言葉に詰まる。


「先生が他のコと楽しそうに話をしていたり、やさしくしているところを見たら、…どうしようもなく胸が痛いんです」


自分でも、こんな感覚初めてで。

まるで、自分が自分じゃないみたい。


だけど、これはいったい――。


「日南。それって、俺のことが好きなんだろ」


予想もしていなかった先生の言葉に、わたしは一瞬ぽかんと口を開ける。


紗穂にもそんなことを言われたけど…。


「わたしが…、先生のことを……好き?」