その瞬間、辺りから歓声が沸き上がる。
勇者ラウレルの言葉は人から人へと瞬く間に伝わり、商人や買い物客がわらわらと集まってしまった。
「お嬢さん。なんで結婚しないの」
「勇者様から求婚されるだなんて」
「これ以上の結婚相手はいないよ」
大勢の異国人に囲まれ、怒涛の質問攻めに遭う。
(ええ……?!)
ビオレッタは、こんなにもたくさんの人を相手にするなんて初めてだった。
グリシナ村ではシリオやオリバ達と、ただのんびり言葉を交わすだけ。この場合、誰に返事して良いのやら分からない。
そのまま返事もできずに面食らっていると。
「お嬢さん、この指輪いかがです?」
一人の商人がビオレッタへ近付き、こちらへ小箱を差し出した。
それは手のひらに乗るほどの小さな箱で、ツルツルとした布でくるまれている。
「これは……?」
「どうぞ、開けてみてくださいませ」
ぐいぐいと勧められたため、おそるおそる蓋を開けてみると――そこには、金色に輝く美しい指輪が鎮座していた。
中央には凛と光る蒼い石が一粒、きらりと埋め込まれている。
「とても綺麗です……私、こんな綺麗なもの初めて見ました」
「そうでしょう、美しいでしょう」
ビオレッタのうっとりとした表情に、商人も満足げに頷いている。
「それでは勇者様。おまけしますから、こちらをお嬢さんに贈られてはいかがですか」
「良い指輪ですね、そうしましょう。ではビオレッタさん、これを指に」
「えっ……!」
勇者ラウレルの言葉は人から人へと瞬く間に伝わり、商人や買い物客がわらわらと集まってしまった。
「お嬢さん。なんで結婚しないの」
「勇者様から求婚されるだなんて」
「これ以上の結婚相手はいないよ」
大勢の異国人に囲まれ、怒涛の質問攻めに遭う。
(ええ……?!)
ビオレッタは、こんなにもたくさんの人を相手にするなんて初めてだった。
グリシナ村ではシリオやオリバ達と、ただのんびり言葉を交わすだけ。この場合、誰に返事して良いのやら分からない。
そのまま返事もできずに面食らっていると。
「お嬢さん、この指輪いかがです?」
一人の商人がビオレッタへ近付き、こちらへ小箱を差し出した。
それは手のひらに乗るほどの小さな箱で、ツルツルとした布でくるまれている。
「これは……?」
「どうぞ、開けてみてくださいませ」
ぐいぐいと勧められたため、おそるおそる蓋を開けてみると――そこには、金色に輝く美しい指輪が鎮座していた。
中央には凛と光る蒼い石が一粒、きらりと埋め込まれている。
「とても綺麗です……私、こんな綺麗なもの初めて見ました」
「そうでしょう、美しいでしょう」
ビオレッタのうっとりとした表情に、商人も満足げに頷いている。
「それでは勇者様。おまけしますから、こちらをお嬢さんに贈られてはいかがですか」
「良い指輪ですね、そうしましょう。ではビオレッタさん、これを指に」
「えっ……!」



