こじらせ男子の橘くんはワケありでした。



日曜日、夕方─。


雪ちゃんが家にやって来た。


「お邪魔しま〜す!」


「どうぞ~!」


「テキトーにお菓子とか買ってきたよ~!」


両手にビニール袋を持ち、大荷物の雪ちゃん。


「雪ちゃんありがと〜。あ、今お茶出すね!」


「てかさ、昨日の電話の続き聞かせてよ!」


そう言って、雪ちゃんは床に荷物を置くと、

上着も脱がずに

そそくさとこちらに駆け寄ってくる。