こじらせ男子の橘くんはワケありでした。



でも、今日はちゃんと高校生に見える。


「あんたが泣いてた原因て長束?」


「え、あ〜。まあ、そうかな。」


「付き合ってんの?」


「正確には、付き合ってた、かな。」


「別れたの?」


淡々としているけど

少し怒ってるような呆れてるような─。


ポーカーフェイスで

全然感情が読めない。


でも、こんなにあれこれ聞いてくるとは

予想外だった。