フェザーのバレッタは、箱の中に入れて引き出しに保管。

もうきっと、身につける事はないから…。
引き出しにしまって、視界から消すの。

でも捨てられないのは、すごく大切でお気に入りで…。

バレッタに罪はないもん。

涙がまた溢れ出す。

ロック画面には、向日葵と一緒に笑う2人が写っていた。

その笑顔も嘘なんだよね…。変えなくちゃ。

お気に入りだったロック画面を変更して、勇里さんの連絡先を消そうとするけれど、この指は躊躇(ためら)っている。

着信履歴はあなたの名前で溢れて、アルバムだってあなたとの思い出が詰まってるのに。

どうしたって消せない…。思い出まで否定したくないよ。