「気に入ってくれた?」

「うん!すっごく気に入った!ありがとう!!」

「それは良かったわ。フェザーのバレッタよ。あなたに絶対似合うと思ってね。髪につけてあげる。」

バレッタを勇里さんに手渡した。そしたら、髪につけてくれた。至近距離。いい匂いがする。それに、センター分けにした顎まである前髪がサラサラで、両耳のピアスがキラリと光ってる。

喉仏も、その大きな手も全部、男性なんだって実感するの。心は女性寄りだけど、身体は男性なんだ。もしも勇里さんが身体も女性だったとして、それでも私はドキドキしてしまうんだろうな。

…って、何考えてるの私⁈

ダメダメ!友達だからこそ!いい関係を築けてるんだよ。
それに、私女だし、恋愛対象外じゃん。