薔薇の匂いに包まれて、優しく口付け。

今日のキスは、病室でした触れるだけのものじゃない。上唇を咥えられて、舌が奥まで入り込んで、吐息が熱い。

後頭部を抑えられて、それはまるで逃がさないと言ってるみたいでドキドキする。

強く抱きしめられて、あなたの手は私の肌に触れた。

「すごい好き。愛してる。」

「私も、好き。愛してる。」

照れくさくて、それでもちゃんと伝えたいこの想い。

「二度と離さない。」

バレッタにそっと口付けをしてくれた。

「離さないで、ずっと…。勇一さん、愛してる。」

絡めた指。何度も交わす約束は永遠だね。
もう二度と離れる事はないと言えるから。

愛してる。


END