勇里さんは私の背中に腕を回した。

怖くない。酔っ払いに触られた時はすごく怖かったのに、勇里さんだから怖くないよ。

傷付いてるあなたを、救いたい。

「…ありがとう、本当にありがとう。」

ひとりにしたら、死んでしまうんじゃないか。そんな不安が頭を埋め尽くした。

「勇里さん、良かったら、連絡先教えてください。メールとか、したいです。」

連絡先を交換して、勇里さんは立ち上がる。

「家まで送るわ。この辺は酔っ払いがいっぱいで危ないから。」

家まで送ってもらっちゃいました。