「夏都おはよ」

「風花おはよ」

夕瀬 風花"ゆうせ ふうか"は 私のなんでも話せる
親友
小学生の時から高校三年生の今までクラスが
1度も離れたことがないという奇跡みたいな年数を
共にしている

風花は一言で言うとクールビューティ
黒髪ストレートは肩下まであって
成績も優秀で陸上部
それはもう男子にもモテている

「よっ」

「あー、夕瀬おっす」

「なんだよ、そのあーって」

「いや別に」

もちろん陽も風花もずっと同じクラス
そしてもう1人……

「なっちゃんおはよ〜」

「凛おはよ」

風野 凛 "かぜの りん"
見た目はちょいチャラめだけど意外と童貞。
陽の親友でもある。
凛は高校1年生のとき私たちと同じクラスでそこから
ずっと一緒

何かある訳でもないけど基本的にはこの4人で行動している。
前クラスメイトにはこの4人のグループには絶対踏み込めないオーラみたいなものがあると言われた。

「夏都明日の体育マラソンだってさ」

風花にそう言われたけど

「大丈夫。明日雨だから中になる」

「陽情報?」

「そっ。」

雨と聞くとそれ以上は風花は話を広げずに
ただただ一緒にぼーっとしてくれる。


「ホームルーム始めるぞ〜席に着け〜」

担任が教室に入ってくると私たちはそれぞれの席に着く。
といっても私たち4人は固まっている。
窓側1番後ろがわたし。その隣が陽。
私の前に風花が居てその横に凛がいる。

晴れてる日も雨の日も視界に太陽も雨も水溜まりも雲も全部入ってくる最悪な席。

この席1番人気なのにわたしは大っ嫌い。