そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~

 美容院から帰ると、急いでドレスを着る。

「支度で着た、美里?」

 呼ばれて彼の前に姿を見せると。

「綺麗だ。今日は俺たちの結婚式だっけ?」

 などと冗談を言う。
 こっちはドキドキしてそれどころではないのに。
 朝からコーヒーしか飲んでいない。

「もっと良く見せて」

 彼は私の腰に手を回して顔を近づけてくる。

「涼介さん?」
「喋らないで」

 静かに唇が重なった。

 甘い、甘い口づけ。

「このまま二人でここに居ようか?」

 低い声が私の耳をくすぐる。

「いいの?」
「う~ん。ダメかな」
「もーーっ」

 彼の胸を叩く。

「あっ、涼介さんの唇赤い」
「えっ?やっちゃった?落としてくるからちょっと待ってて」

 サニタリールームから水の音が聞こえる。
 私も口紅塗り直したほうがいいかな?

 バッグをゴソゴソと探し、化粧直しをしていたら。

「お待たせ」
  
 戻ってきた彼は私に手を差し出してくれる。

「行こうか」