そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~

「こんなに安価で着やすいとか最高だねっ」

 試着を済ませた彼はことのほか気に入ってくれて、あれもこれもと大きな袋三つ分買っていた。

「買い物のあと、食事でもと思ってたんだけど、この荷物では無理かな」

 涼介さんと暮らし始めてから、外食が増えてちょっと小食気味。
 胃に優しいものを食べたかったから。

「冷蔵庫にあるもので何かつくりますね。あっ、袋ひとつ持ちますよ」

 大きな紙袋はどれもパンパン。
 重たそうだし、歩きにくそうだった。

「いいって、女性に重いものは持たせられないから」
「でも…」
「これは俺のポリシー」

 すると、さっさと歩き出してしまった。

「待って」
「ほら置いていくぞっ」

 小走りでないと追いつけないくらい、彼の足は速かったのだった。